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一括査定に申し込んで何社かから連絡が来たら、『全部同じ日に来てもらえば早く済むのでは』と考える方も多いはずです。
結論から言うと、車の同時査定は、日程をまとめたい人には便利なやり方です。
ただ、1社ずつ受けても問題はなく、同時に呼ぶなら段取りと「その場で決めない」準備が大切なんです。
この記事を読めば、車の同時査定(一斉査定)のやり方と、当日に慌てないための注意点が分かります。
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一括査定で連絡が来た3社に、同じ日に来てもらおうと思っています。何か気をつけることはありますか?
同じ日にまとめると、金額を同じ条件で比べやすくなります。ただ、何社かがそろうと場の空気に押されやすいので、段取りを先に決めておきましょう。
車の同時査定(一斉査定)とは?1社ずつの査定と比べる
同時査定は、複数の買取業者に同じ日、同じ時間帯に来てもらって査定を受けるやり方です。業界団体のJPUCは、まとめて受けても1社ずつ受けても、どちらでもよいと説明しています。
同時査定は、一斉査定とも呼ばれます。
一括査定で連絡をくれた買取業者に、同じ日に出張査定に来てもらう形が多いですね。
JPUC(日本自動車購入協会)は、出張査定について次のように書いています(2026年2月2日更新の解説)。
買取業者を一度に集めて受けても、反対に1社ずつ日時を変えて受けても、どちらでも可能だという内容です。
どちらが正解というわけではないので、違いを並べて自分に合う方を選んでみてください。
| 比べる点 | 同時査定(一斉査定) | 1社ずつの査定 |
|---|---|---|
| かかる日数 | 1日で済ませやすい | 社数の分だけ予定が要る |
| 金額の比べやすさ | 同じ日の同じ車の状態で比べられる | 日がずれる分、比べる時期がばらつく |
| その場の空気 | 複数の業者がそろうので押されやすいことも | 1社ごとに落ち着いて話を聞ける |
| 即決の誘い | 他社がいるので、その場で決めてほしいと言われることも | 先に来た業者から「今なら」と言われやすい |
| 段取りの手間 | 各社の時間を合わせる調整が要る | 1社ごとの日時を決める |

「一斉見積もり」も同じ考え方
車の一斉見積もりという言い方を見かけることもあります。
これも、同じ時期に複数の会社から金額を出してもらい、並べて比べるという考え方です。
同じ時期の金額どうしを並べるのが、比べる時のいちばんの基本なんです。
例えば、ある業者に春に見てもらい、別の業者に夏に見てもらうと、その間に走行距離も車の状態も変わってしまいますよね。
時期がずれた金額どうしでは、どちらが高いのか見分けにくくなります。
同時査定でも1社ずつでも、できるだけ近い日にそろえるのがコツです。
同時査定が向く人・向かない人
同時に呼ぶのと1社ずつと、自分はどっちが合っているのか分かりません。
予定の取りやすさと、その場の空気に強いかどうかで考えると決めやすいですよ。向き不向きを並べてみますね。
同時査定の良さは、何度も時間を取らなくて済むことです。
仕事や家のことで、査定のために何日も空けるのは難しいですよね。
一方で、複数の業者がいる場は、思っている以上に気持ちが押されやすいものです。
- 査定のために何日も時間を取るのが難しい
- 同じ日の金額で、はっきり比べたい
- 誘われても「今日は決めません」と言える
- 家族などに一緒に立ち会ってもらえる
- 1社ごとに、じっくり説明を聞きたい
- 大勢の前で断るのが苦手
- 各社の都合がばらばらで、時間を合わせにくい
- 夕方以降しか空いていない日が多い
国民生活センターの報告(2023年3月22日公表)には、1日に3社の訪問査定を予定していた人の相談事例が載っています。
午前に来た業者に長く居座られ、仕方なくタブレットに署名してしまった、という内容です。
同じ日に複数の予定を入れる時ほど、1社目で決めないと最初から決めておくことが大切ですね。
ひとりで不安なら、家族に同席してもらう
何社もの担当者を前に、ひとりで話を聞くのは心細いですよね。
JPUCは、契約の前に家族や周りの人に相談するよう勧めています(2026年3月2日更新の解説)。
家族に反対されてキャンセルを申し出たのに応じてもらえなかった、という相談も多いそうです。
同席が難しい時でも、「家族と相談してから決めます」と最初に伝えておけば、その場で返事を求められても落ち着いて断れます。
業者や地域によっては、出張査定に費用がかかる、出張査定に対応していない、現車を見ずに査定する、ということもあるとJPUCは書いています。同時査定を頼む前に、各社の対応を電話で確かめておきましょう。
同時査定の段取り:日時と場所の伝え方
日時は「明るい時間に、自分が立ち会える日」を先に決めて、各社に同じ内容で伝えます。場所と車の情報も、各社にそろえて伝えるのがコツです。
同時査定では、こちらから日時を決めて伝えると話が進めやすくなります。
業者の都合に合わせていると、時間がばらばらになりがちだからです。
- 自分が立ち会える日と時間帯を先に決める
- 査定の場所を決める(自宅の駐車場など、明るく見やすい所)
- 各社に同じ日時・同じ場所を伝える
- 出張査定の費用がかかるかを聞いておく
- 来る社名と担当者の名前を控える
- 前日までに書類と付属品をそろえる
電話ではこう伝える
各社から電話が来た時は、例えばこんなふうに伝えてみてください。
「何社かに同じ時間で見ていただく予定です。〇日の〇時から、自宅の駐車場でお願いできますか」
最初に同時査定だと伝えておけば、相手もその前提で予定を組めます。
時間の都合が合わない業者があれば、その社だけ別の日にしても大丈夫です。
夜の時間帯は避けたい
JPUCは、夜間の査定はできれば避け、明るい所や店舗で受けるよう勧めています。
暗い場所での交渉は心理的な圧迫感になりやすく、契約の内容も確かめにくいからです。
車の状態を見るのにも支障が出るかもしれません。
かかる時間は車の状況や業者によって違うので、時間に余裕のある日を選んでおくと安心です。
前日までに準備しておくもの
- 車検証を手元に用意する
- 点検整備記録簿を出しておく
- 純正パーツや純正タイヤがあればそろえる
- ETCカード・貴重品・私物を車から降ろす
- 修復歴や不具合など、伝えることを書き出す
修復歴・事故歴・メーター交換歴・災害歴・改造歴・不具合は、知っている限り申告するのが売主の役目だとJPUCは書いています。
同時査定では、どの業者にも同じ内容を伝えておくと、金額を同じ条件で比べやすくなります。
同時査定の当日の進め方
何社かが同じ場所にいると、話がごちゃごちゃになりそうです。どう進めればいいですか?
最初に「今日は査定だけで、金額がそろってから決めます」と全員に伝えておくのがおすすめです。あとは各社の金額と条件を、自分のメモにそろえて残していきましょう。
当日のはじめに、こちらの考えを伝えておくと流れが落ち着きます。
「今日は査定だけです。全社の金額がそろってから、後日お返事します」と一言いえば十分です。
行商従業者証と社名を確かめる
JPUCによると、出張で買取や査定をする時は、行商従業者証を持ち歩くことが古物営業法で決められています(2026年2月13日更新の解説)。
提示されなかったら、見せてもらうよう頼んでかまいません。
何社も来る日は、どの人がどの社か分からなくなりやすいので、名刺をもらっておくと整理しやすいですよ。
金額は自分のメモにそろえて残す
JPUCの解説では、査定後の金額は書面ではなく口頭で伝えられることがほとんどだそうです。
「だいたい」「約」といった言い方なら、はっきりした金額を出してもらうよう頼んでみてください。
聞いた金額は、次のような形でメモに書いておくと、あとで比べやすくなります。
| メモする項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 社名と担当者 | 名刺をもらい、メモに社名を書く |
| 提示された金額 | 「約」ではなく、はっきりした金額で書く |
| 金額に含まれるもの | 自動車税・自賠責の未経過分、リサイクル預託金の扱い |
| 引き渡し方法と費用 | 引き取りに来てもらえるか、費用はかかるか |
| 金額の有効期限 | いつまでに返事をすればよいか |
| 返事の連絡先 | 誰に、どう連絡するか |
その場で金額が出ない業者がいたら
同時査定では、持ち帰って金額を出したいという業者もいます。
JPUCは、その場で金額が出ない時は、いつまでに連絡が来るのかを明確にしてもらうよう勧めています。
「〇日の夕方までにご連絡をいただけますか」と、こちらから期限を決めてしまうのがおすすめです。
全社の金額がそろう日が見えると、返事をする日も決めやすくなりますよ。
他社の金額は言っても言わなくてもいい
同時査定では、「他社さんはいくらでしたか」と聞かれることがあります。
JPUCは、他社の提示額は答えても答えなくてもよいと書いています。
『言ったほうが高くしてもらえるのかな』と迷うかもしれませんが、無理に答える必要はありません。
査定が終わったら、1社ごとに車検証やキーが車内に戻っているかも確かめておきましょう。
同時査定でも、その場で決めなくていい
同時査定で金額が出そろっても、その場で契約する必要はありません。車の売却はクーリング・オフの対象外なので、決めるのは家で落ち着いて比べてからにしましょう。
国民生活センターによると、事業者が自宅に来た場合でも、車の売却は特定商取引法のクーリング・オフの対象外です。
一度契約すると、あとから取り消すのは難しくなります。
JPUCも、最初に査定した業者と即決で契約することは勧めていません。
他社の査定を受けたあとに「やっぱりキャンセルしたい」という相談が多く寄せられているからです。
「今ここで決めてくれたら上乗せします」と言われて、思わず「お願いします」と答えてしまうことがあります。車の売買は口頭でも契約が成立することがあり、タブレットへの署名も紙の契約書と同じ重さです。
その場で決めない時の言い方は、JPUCが例を挙げています(2026年9月2日更新の解説)。
- 「今日は査定だけです」
- 「すべての買取業者の査定結果がそろってから決めます」
- 「家族と相談したうえで判断します」
理由を細かく聞かれても、詳しく説明する必要はないとされています。
即決を迫られた時の考え方は出張査定で即決を迫られた時の考え方でも紹介しています。
今の車をどう手放す?一斉見積もりの前に相場を知っておく
同時査定で一番高い金額を出したところに売れば、それでいいんでしょうか?
金額は大事ですが、引き渡しの方法や支払日、契約の条件も一緒に見てから決めるのがおすすめです。それに、先に買取相場の目安を知っておくと、出てきた金額が高いのか低いのかを落ち着いて判断できますよ。
同時査定は、一括査定と組み合わせて使うと力を発揮します。
一度の申込みで複数の買取業者に頼み、同じ日に現車を見てもらって、査定額を並べて比べる流れです。
JPUCは、査定の前にネットや、ふだん整備に出しているディーラー・修理工場などで買取の相場を確かめておくよう勧めています。
相場を知っておけば、安すぎる金額を言われた時に契約を避けられるからです。
トヨタ・レクサスなら、メーカー公式の下取り参考価格シミュレーションで目安を見られます。
ただし、表示されるのはあくまで参考価格で、その金額での下取りを保証するものではないと公式に書かれています。
高い金額には理由を聞いておく
同時査定では、ほかの業者を意識して高めの金額が出ることもあります。
ただ、JPUCは、あえて他社より高い額を出して交渉の権利を得てから、「よく見たら修復歴があった」「グレードを間違えた」などと減額を持ちかける業者もあると書いています。
『一番高いところに決めればいいよね』と思う前に、その金額の根拠を聞いておきましょう。
契約したあとの減額について、国民生活センターは、見落としを理由にした減額には応じる必要はないと説明しています。
一方で、知っていた修復歴などを申告していなかった場合は、減額や契約の解除、損害賠償を求められる可能性もあります。
査定の時に正直に伝えておくことが、いちばんの備えなんです。
金額と条件を並べて決める
例えば、仮にA社が45万円、B社が43万円、C社が44万円と言ったとします。
いちばん高いのはA社ですが、B社との差は2万円です。
A社は引き取りの費用が別で、B社は費用込みなら、差はもっと小さくなるかもしれません。
金額だけでなく、引き渡し方法・支払日・契約の解除や減額の条件を並べてから決めるのがコツです。
- 参考価格などで今の車の相場の目安をつかむ
- 各社の金額と条件をメモに書き出す
- 金額に含まれるもの・差し引かれるものをそろえる
- 引き渡し方法・支払日・解除の条件を見比べる
- 家族とも相談して、1社に決めて連絡する
- 選ばなかった社には「今回は見送ります」と伝える

下取りに出すか迷っている方も、買取の見積もりと並べてみると、下取り額が妥当かどうかが分かりやすくなります。
金額の比べ方は車の査定額の比べ方、交渉の伝え方は一括査定で査定額を交渉する、何社に頼むかは車の一括査定は何社に頼む?で紹介しています。
一括査定そのものの仕組みは車の一括査定とは?にまとめています。
よくある相談:車の同時査定のこと
Yahoo!知恵袋にも、中古車の同時査定についての相談が寄せられています。
ここでは、よく見かける3つの相談に答えていきますね。
同時査定をしたら、その場で即決しないとダメ?
一括査定で連絡が来た3社に同時査定を頼んだけれど、その場で決めないといけないのか、という相談です。
即決しなくて大丈夫です。
JPUCは、査定を受けることと売買契約を結ぶことは別で、金額や条件を聞いたうえで売らないと決めても問題ないと説明しています。
「金額がそろったので、家で比べてから連絡します」と伝えて、その日は終えてかまいません。
1社目に「他社と同じ時間にしないで」と言われた
一括査定の電話で、最初の業者から他社と同じ時間にしないでほしいと言われた、という相談です。
同時に受けるか1社ずつ受けるかは、どちらでもよいとJPUCは書いています。
決めるのは売る側なので、自分が比べやすい形を選んで大丈夫です。
その業者が同じ時間を望まないなら、その社だけ別の時間にするのもひとつの方法です。
ただ、時間をずらした場合も、全社の金額がそろうまで決めないことだけは守っておきましょう。
同じ時刻に3社を呼んでも、失礼にならない?
中古車を3社に同じ時刻で見てもらう予定だけれど、問題ないか、という相談です。
最初に「何社かに同じ時間で見ていただきます」と伝えておけば、相手もそのつもりで来てくれます。
各社の到着が少しずれても、全員がそろうまで待つ必要はなく、来た順に見てもらえば大丈夫です。
金額が出なかった業者がいても、その場で無理に決める必要はないですよ。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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よくある質問
同時査定と1社ずつの査定は、どちらがいいですか?
どちらでもかまいません。JPUCは、業者を一度に集めて受けても、1社ずつ日時を変えて受けても可能だと説明しています。予定の取りやすさと、その場で断れるかどうかで選んでみてください。
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まとめ
- 同時査定は複数社に同じ日に来てもらうやり方で、1社ずつでも問題はない
- 日時と場所はこちらで決め、明るい時間に各社へ同じ内容で伝える
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